映画「クワイエット・プレイス」(ジョン・クラシンスキー、2018)感想
映画「クワイエット・プレイス」(ジョン・クラシンスキー、2018)を見てきました。
予告:https://youtu.be/ianqVH5nYfg
"音に反応し、人間を襲う"何か"によって荒廃した世界で生き残った1組の家族がいた。
その"何か"は呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音をたてると、即死する。
手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、なんとエヴリンは出産を目前に控えているのだった。
果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのかーー?"
映画館がめっちゃ静かでした。
上映前お腹が減ってたのでポップコーンかなんか買って入ろうか迷ってたんですけど、完全に買わなくて正解でしたね。
というのもこの映画、ほとんど台詞がないんです。時々BGMが流れる以外は、ほぼ無音。登場人物の足音や、衣擦れ音だけが館内に響くのです。こんな中でポップコーンなんて食べてしまったら大変なことになりますね。
実は、隣の席の人が最初ポップコーンを食べてたんですよ。主人公達が音をたてないように抜き足差し足でアクションをする中、横の人のシャクシャクが館内に響き渡るのです。その人もすぐにこれは不味いと思ったんでしょうね、ファストシーンの半ばくらいから物凄い勢いで食べ始め、なんとかタイトルコールの前には完食してました。
めでたし。
映画自体も非常に楽しかったです。
音を立てるな!というルールが非常に上手く効いてまして、キャラクターの一挙一動にいちいちドキドキさせられるんですよ。足音に気を付けるのは勿論、物を落としたりしてもアウトなので、狭い室内でのシーンは神経がずっと逆立ってました。大きいリュックサックを背負って手作り陶器市を散策させられてる様な気持ちです。
後半、モンスターが画面に姿を表してからはジュラシックパーク的なホラーにテイストがガラッと変わります。音の設定を活かせてなくて勿体ない!て人も多いようですけど、針でつつくような恐怖が90分続くと僕なんかは疲れ切ってしまうので前半キリキリ、後半ジュラシックくらいが盛り上がれて丁度良かったです。
あと、主役夫婦のジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラントは
映画内だけでなく実際にも夫婦でして、
それを知ってたからかも知れませんけど、演技になんとも言えない説得力というか、苦境を乗り越えた二人感にリアリティーを感じれて良かったです。
あとめっちゃ野次馬ですけど現場の雰囲気が気になりますね。撮影終わった後はやっぱ二人同じ車に乗ってバーイ、てするんでしょうか。
映画の感想は絶対にネタバレ等したくない派なので、色々言いたいことはあるのに書ききれなくて残念です。
とりあえずビビりたいけどあんまり怖いと疲れる!て人にオススメです。
普段は「音の迫力が全然違うから映画館行って!」と言いますが、今回は「音を極力聞かない為に映画館行って!」と言って纏めておきます。